忘れな草といえば、中世ドイツの悲恋伝説が有名ですね。騎士ルドルフと乙女ベルタがドナウ川のほとりを散策していた折り、ベルタは川岸にかわいらしい花を見つけました。それに気づいたルドルフは手を伸ばしてその花を採りましたが足を滑らせて川に落ちてしまいました。急流に流されるルドルフは花をベルタに向かって投げ、彼女に「私を忘れないで(forget me not)」と叫んで水中に没しました。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にしたということです。
忘れな草は思わず手を延ばしたくなるようなとても可愛いお花を咲かせます。まさに今がこの花の季節ですね。本当は宿根草なのですが、夏の暑さ、蒸れにとても弱いので、日本では一年草扱いとされています。寒冷地では毎年株が大きくなっていきますよ。
草丈は15cm-50cm(種により異なります)、葉はだ円形です。花は大きくて8mm程度、色はブルーや白、ピンクなどで中心に黄色や白の目が入ります。忘れな草はブルーがとても人気がありますが、白やピンクも庭植え、花壇にお勧めです。草丈の低いものや高いもの、株元から枝を伸ばしてよく茂るものなどいろいろな品種があります。
花言葉・・・真実の愛 私を忘れないで
可愛い花言葉ですので、プレゼントにもいいですね。