年間を通して植物を育てるのに必要な水やり。簡単そうに思えるけど意外と難しかったりします。
植物を育てる時に最も大切なのは水やりです。簡単そうに見えますが、案外難しい作業です。水やりは植物の種類や季節、天候、置き場所などの環境によって違ってきますので、一概にいつ、どれくらいやればよいということはできません。では、何を目安にすれば良いかというと、「乾いたら水をやる。」ということです。鉢の土の表面が乾いたところに水をやるのが基本です。当然、季節によっても乾き方が違いますので、夏は多め、冬は少なめになります。植物によっては水をやりすぎると弱ってしまうものもありますので、それぞれの植物の特性をよく知って水をやることも大事です。
水はたっぷりと、鉢底の穴から流れ出るくらいやり、そのあとは土が乾くまでそのままにしておくのがうまい遣り方です。ただし、このときは受け皿に溜まった水は捨てましょう。そのままにしておくと根腐れの原因になるからです。水はたっぷり、というのが原則ですが、これはあくまで植物が健康な時。生育が悪い状態の植物には水のやりすぎは逆効果になります。生育が悪い時は水は控えめにし、茎に露水をかけていおれを防ぐようにします。水をやる時は水差しなどで直接土にかけるようにします。よく花や葉の上からかけている人を見かけますが、花が傷んでしまうし、いくら葉に水をやっても土に届かないこともあるので、水をやったことにはなりません。
真夏は温度が高い為、いくら水をやってもすぐに乾いてしまいます。半日もたたないうちに土の表面が乾いてしまうこともあります。こんな時は表面に水ごけやピートモスなどを敷き詰めると効果的です。花壇の場合は、わらや枯れ草でも良いでしょう。こうしておくと水分が蒸発せず、乾きが遅くなります。