兵庫県西脇市 エクステリア・外構・ガーデニングなど… ガーデン・庭づくりの事ならおまかせ下さい

こんにちは、サトコママです。
10月になると、紅葉　木の実　落ち葉など、
自然の風景が一段と美しく趣き深く感じます。

先月、東京へ出張する事があり、
その帰りに「山本亭」という建物を見てきました。
この建物は葛飾区の山本工場というカメラ部品製造の創立者の自宅です。

伝統的な書院造と洋風建築を複合した和洋折衷の建物と、
純和風の庭園との調和が美しく、
その文化財的価値は、国内はもとより海外からも高く評価されているそうです。

家全体を取り巻く廊下は、天井が数寄屋風で、
大きなガラス戸やガラスの欄間が使ってあります。

たくさんある部屋の中で一つだけ洋間の部屋がありますが、
昭和初期独特のデザインで白漆喰仕上げの高い天井や、
寄せ木を使ったモザイク模様の床、大理石やステンドグラスが、
ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
当時、玄関脇に洋室の空間を設けることは斬新なスタイルだったようです。

そして、なによりも素晴らしいと感動したのが庭園です。
すべての部屋が廊下を挟んで庭に面し、
床柱を背にして眺めるのが一番素晴らしく見えるように設計されています。

池には錦鯉が優雅に泳ぎ、背後には植え込みと築山を設けて滝をおとすという典型的な書院庭園です。
そして約890�uの庭園に400本の樹木が植えこまれています。

季節がらほとんど色の無い緑一色の庭園です。
緑以外は石の色、地面の色、そして錦鯉の色が挿し色になっています。
廊下に座って庭を眺めていると、昭和初期の優雅な生活が浮かんできて時がたつのを忘れてしまいそうです。

最近は、日本家屋が少ないので、家に合わせたナチュラルガーデン、
プロバンス風、シンプルモダンなど洋風ガーデンが多いのですが、
和庭園も心が落ち着いて素晴らしいなあって感じました。

和庭園は無駄がなくシンプルで空間が美しい！
純日本家屋でなくても、シンプルモダンなお家に、
畳の香りがして、襖の柄にこだわって、繊細な雪見障子がある…
そして、和庭園が広がっている。そんな風景があってもいいですね。

私は、ハーブや宿根草が季節を感じさせてくれる、
ナチュラルガーデンが大好きなのですが、本格的な日本庭園を見て、
忘れていたものを思い出させてくれるようなホッとした安らぎを感じました。