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そして、畑を耕し、そばを蒔き、花が咲き、実がなってそば粉になりました。嘘みたいですが、本当にそばができたのです。宣言どおりみんなで年越しそばを食べました。

お正月は、元旦に初詣に出かけました。着付けを習っている姪が、私の付け下げを着て行くと言いだしました。そこで、私の娘には、私の小紋を着せる事にしました。

娘が私の着物を着るのは初めてです。彼女の好みではないのですが、ピンクの辻が花調の小紋に白っぽい名古屋帯、さめ小紋のコートといった感じです。一度も着ることがなく派手になってしまった、さめ小紋のコートです。気が付くと草履がありません。仕方がないので振袖の草履を使うことにしました。

私の着物は、細身の娘には少し大きかったみたいだし、姪は私より背が高いので、全体に短かったですね。姪は、昔懐かしいショールを見つけると可愛いと言って使っていました。このショールも一度も使っていないのですが、古いショールも今の子から見たら可愛いのでしょうか？

着物を着た娘たちは、すっかりお正月らしくなりました。でもその姿は昭和の懐かしい感じが漂っています。やはり30年前のもの、色なのか、コートの丈なのか・・・レトロな雰囲気です。まあ、この子達が着物を着てくれると母も喜んでくれることでしょう。なんといっても私達の時代は、嫁入り道具に着物が不可欠でしたからね。沢山の着物がタンスの肥やしとなって眠っているのですから。

初詣では、皆でおみくじを引き、写真を撮って今年も無事お正月が過ぎていきました。