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様々な石材を紹介してきました。でも、その石（岩石）とは一体何なのでしょうか？こんな疑問に答えて行きたいと思います。そして、これまで紹介してきた石材、または、未紹介の石材の正体を暴いていきたいと思います。

　「岩石」とは、マグマが冷えて固まる、堆積物が固まる、固まったものが地熱などで変化し塊となる・・・などの作用で出来た、地殻の一部です。では、「石」「岩」「岩石」の違いとは何でしょうか？　実は、学術的な区別は無く、慣習として、比較的小さな物を「石」、大きい物を「岩」、両者を総称して「岩石」と呼んでいるに過ぎません。

　ただし、「鉱物」と「岩石」には決定的な相違があります。例えば、鉄と言う「鉱物」は「Ｆe」と言う元素記号を持ちますが、花崗岩と言う「岩石」には元素記号はありません。つまり、「鉱物」は特定の金属元素で出来た塊で、「岩石」は複数の成分が混ざって出来た塊、と言うことになります。従って、鉄鉱石は鉄が多く含まれていますが、決して「鉱物」ではなく「岩石」であるわけです。

では、「岩石」と言う物はどのようにして出来て、変化していくのでしょうか？
それを分かりやすく示した「Ｗikipedia」の図がありますので、拝借して説明します。

　1：まず地下にあるマグマが、何らかの動きで地表近くに出てきます。
　2：それが冷えて固まり結晶化します。
　3：結晶化したものが「火成岩」となります。
　4：その火成岩が侵食され崩壊します。
　5：崩壊した物が積み重なり堆積します。
　6：堆積した物質が固まり「堆積岩」となります。
　7：堆積岩が地中深く埋没し、地熱などで変成します。
　8：そして「変成岩」となります。
　9：さらに溶融し、マグマへと戻ります。

以上のような、循環の中で様々な「岩石」が生まれるわけです。

ひと口アドバイス。
「地球の雄大な循環活動の中で生まれる岩石！　その恩恵に改めて感謝、感謝！」