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岩石には「火成岩」「堆積岩」「変成岩」の3種があると述べました。3種のなかでまず、「火成岩」について述べます。

　「火成岩」とは、マグマの一部が火山活動等により、地表近くに現れ固まって出来た岩石のことです。一般的には、噴出物が急速に固まった「火山岩」、ゆっくりと固まった「深成岩」に分けます。そして、「火山岩」の場合は粒子が結晶化する前に固まったため、石目が細かなものが多くなります。逆に、「深成岩」の場合は鉱物粒子や、珪酸成分の結晶などが多く、石目が粗い物が多くなります。

　次に、主成分である珪酸（SiO2）の含有量よって、超塩基性岩、塩基性岩、中性岩、酸性岩に分けます。この方法で分けた、「火山岩」「深成岩」の代表的なものを列記すると、以下のようになります。

　「火山岩」・・・急速に冷えて固まった「火成岩」。粒子の細かな物が多い。
　　　超塩基性岩・・・キンバリー岩
　　　塩基性岩・・・玄武岩
　　　中性岩・・・安山岩
　　　酸性岩・・・デーサイト、流紋岩

　「深成岩」・・・ゆっくり冷えて固まった「火成岩」。粒子の粗い物が多い。
　　　超塩基性岩・・・カンラン岩
　　　塩基性岩・・・斑レイ岩
　　　中性岩・・・閃緑岩
　　　酸性岩・・・花崗閃緑岩、花崗岩

　そして、このような分類を行うと、これまで使った「火成岩」系の石材も、どの系統に岩石で、その特性はどこから生まれたものなのか、理解することが出来ます。

ひと口アドバイス。
「急速に固まった安山岩・玄武岩。ゆっくり固まったカンラン岩・花崗岩。だから納得！」