兵庫県西脇市 エクステリア・外構・ガーデニングなど… ガーデン・庭づくりの事ならおまかせ下さい

　「スギ」の産地、歴史、各地区とその材の特性などについて検証してきました。そして、杉材は最も多く生産されている、最も安価な国産材でもあります。そこで、今回は、木材としての特性と、エクステリア材としてどこまでの可能性を持っているか、探ってみたいと思います。

　まず、「杉材」の基本的特性について列記しておきます。

　　�@： 大量に植林されており、安定供給が可能。成長も早く、国産材としては最も安価。
　　�A： 比重は0.4前後と軽く、加工しやすい。
　　�B： 反面、耐水性にやや難がある、木目に沿って割れたやい、などの欠陥もある。
　　�C： 辺材・芯材の境目が明確で、芯材は赤っぽくて耐久性に富む。
　　�D： 木目が直通で美しい。香りも良い。ただし、節が多い。

と言った点が主なもの。要するに、短所をどうカバーし、長所をどう活かすかと言うことです。

　次に、上記の性質を参考材料とし、エクステリア材としての可能性について・・・
「スギ」の最大の難点は、実は屋外使用に対するデータが少ないと言うことです。基本的には、屋外での耐久性は、優れているとは言いがたいでしょう。しかし、実際にどの程度持つのか判然としません。

　ただ、塀（フェンス）に関しては、焼杉加工することで、長期使用に耐えることは立証されています。同系の物として、外壁、門扉、門廻り、パーゴラ等の立物に関しては、一定の使用ルールを守れば、まず問題ないでしょう。一方、デッキ、ガーデンテーブルの天板、など水平使用する場合は、もう少し研究を続けデータを集める必要があると思います。

　このような状況から判断し、立物に関しては、

　　A： 芯材を使う
　　B： 撥水剤・塗料で表面保護して使う
　　C： 大きな節のある材は出来るだけ避ける
　　D： 天場、土中埋め込み部分、連結部の仕様を決める

というルールを守れば、充分に使えると見て良いでしょう。

ひと口アドバイス。
「エクステリア材として、スギを見直そう！　ただし、研究とルールの設定が重要！」