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木材としての「ケヤキ」とはどのような木か検証します。

　「ケヤキ」とはニレ科、ケヤキ属の落葉広葉樹です。分布エリアは、本州、四国、九州、
それにアジアの一部です。ご存知の通り、街路樹等にも良く使われる、日本を代表する広葉樹と言えます。ただ、成長が早く、強靭な根を伸ばすため、庭木にはあまりお勧めできません。

　樹木「ケヤキ」の特色としては、葉は小さく鋸状、花は4月頃葉が出る前に咲くがあまり目立つものではない、樹形はイチョウの葉のように扇状に上に広がる、紅葉するが赤〜黄までバラツキがある・・・などを上げることができます。

一方、木材「ケヤキ」の特色としては、

　　�@：木目が美しい
　　�A：比重が0.7近い物もあり硬くて重い
　　�B：磨くと光沢が出る

などを上げることができます。

　ただし、乾燥するまであばれが多く、伐採してから使用出来るようになるまで長い時間がかかります。極端な場合は、このあばれにより「ケヤキ」を構造材に使った場合い、家そのものを変形させることもあります。従って、棟梁泣かせの木とも言われています。また、中心部の赤身（芯材）だけしか使えないため、大黒柱、梁、桁などの建築材として使用する場合は巨木が必要となります。

　このように「ケヤキ」の場合い、使用に手間がかかるうえ、殆どが天然材です。当然、日本中に自生しているとはいえ、使える木の個体数も少なく、超高級材となりつつあります。

　今後は、建築材と言うより、高級家具、工芸品、銘木製品、などの限られた分野でのみ、使われるようになるでしょう。

ひと口アドバイス。
「日本を代表する高級木材、ケヤキ！　だが、実は棟梁・職人泣かせの暴れ者！」