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35. 主役になれない「セランガンバツ」? | |
アジア産「ハードウッド」の2番目に登場するのは「セランガンバツ」です。実はこの木材、輸入された時期も早く、産出量も比較的多いのですが、少なくともエクステリアの世界ではあまり有名ではありません。その秘密も、今回明らかにします。 「セランガンバツ」はフタバガキ科の常緑広葉樹です。南洋材の代表的存在「メランチ」類とは同じ樹科で近い仲間ですが、木材としての性質は大きく異なり、まったくの別扱いとなっています。産出地域はインド〜フィリピンにまで広がり、アジア産「ハードウッド」類の中では、最も安定供給しやすく、価格も比較的安いと言うメリットを持っています。また、供給エリアが広いため様々な名称がありますが、日本では「バラウ」と言う名前も良く使われています。 ただ、比較的生産量の多い「ハードウッド」でありながら、エクステリアの世界では普及率が高まらず、評価も今一つと言わざるを得ません。木材業界では、比較的早くから着目され、商社も前記「バラウ」の名でエクステリア材として普及を試みました。にもかかわらず、このような状況にあるのは何故でしょうか? その理由を探るため、「セランガンバツ」の材質に目を転じます。 @:比重は0.9前後(産地により多少差がある) と言ったことが上げられます。 @ABと言った点では何も問題はありません。しかし、CDについては普及への障害になります。まず、C:木目に関してですが、粗いため、そげて人を傷付けることが無いとは言えません。また、外観的にも前述の「ウリン」等と比較すると、粗雑さが目立ちます。D:に関してはもっと大きな問題となります。施工性が悪く、同時に歩留まりも落ちるため、多少価格が安くても意味がなくなります。そして、あばれの大きい「ハードウッド」は施工後に、時々ビスさえ飛ばすことがあります。 本来「ハードウッド」の主役となってもおかしくない「セランガンバツ」。でも、エクステリアの世界では現在の地位に甘んじている理由をご理解いただけたでしょうか? エクステリアの世界では、「ウリン」そして後述する「イペ」などにいち早く注目が集まりました。「セランガンバツ」は絶えずそれらと比較される存在となり、評価を下げる大きな要因にもなりました。損な役割となってしまったわけです。しかし、今日の「ハードウッド」の供給状況を考えると、今後注目が集まる可能性は充分にあります。 ひと口アドバイス。 |
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![]() 熱帯雨林の「セランガンバツ」 自生エリアが広く、比較的安定供給しやすい 「ハードウッド」であるのだが… |
![]() 「セランガンバツ」の原木 産地により材の色調・性質がかなり異なる |
![]() 「セランガンバツ」の原木 材が大きく、長尺物も確保しやすい |
![]() 原産国での「セランガンバツ」の製材風景 |
![]() 製材され輸入された「セランガンバツ」 木目が粗くあばれが大きいと言うのが難点となり… |
![]() 「セランガンバツ」のデッキ 耐久性は充分であるのだが… |
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