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47. 銘木「マホガニー」の行方! | |
南米産「ハードウッド」の説明をほぼ終えました。そして、「ハードウッド」ではありませんが、今回は同じ中南米に自生する銘木「マホガニー」について述べます。なぜなら、この木材はアジアの「チーク」と同様、古くから高級木材として知られ、あってはならない運命を辿ろうとしているからです。 「マホガニー」は、センダン科、マホガニー属の常緑広葉樹です。本来「マホガニー」と呼ばれる木は、「マホガニーS(キューバマホガニー)」「オオバマホガニー(ホンジュラスマホガニー)」「メキシコマホガニー」の3種で、名前が示すとおり中米が主産地です。ただし、生育地域は中米に限定されるものではなく、ブラジルなどにも分布します。 「マホガニー」は樹高40m、幹径2m以上の大木になりますが、天然木は古くからの在庫品か、違法伐採によるものしか手に入りません。種の絶滅が危惧され、1946年にキューバ、2001年にブラジルが禁輸品に指定し、さらに、現在ではワシントン条約により取り引きが規制されているからです。 ただし、現実には巨大な「マホガニー」の原木が現在も市場に出回っており、違法伐採が続いている何よりの証拠です。ただ、熱帯の広い地域で植林が行われるようになり、栽培材への切り替えで市場の安定化ガ図れるか否かが今後の需要課題となっています。しかし、大口径の天然材と比較すると、材質はかなり落ちるようで、乱伐のつけを取り戻すことは容易ではないようです。 「マホガニー」の木材としての特性は、 耐久性に優れ、加工性が良く、くるいも少ないと言うわけで、家具、楽器、模型、内装材、高級車の木部、などに使われ、珍重されていることは周知のとおりです。 また、上記のように優秀な材が手に入りにくくなった為、センダン科の近樹種が、「アフリカマホガニー」「チャイニーズマホガニー(チャンチン)」などと呼ばれ流通しています。さらに、極端な場合は「ラワン」の一種が「フィリピンマホガニー」、ムクロジ科の外見が似ている木材が「ソロモンマホガニー」などの俗称で販売されていることもあります。 一方、「センダン」は日本にも多く自生しており、やはり加工性が良く、くるいが少ないため、仏像などの材料として使われてきました。「ジャパニーズマホガニー」と呼ばれることもあるようです。 銘木であるゆえ「マホガニー」は人間の欲望が種の危機にまで追い込んだ典型的なケースです。決してこの事実から目をそらすべきではありません。 ひと口アドバイス。 |
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![]() 「マホガニー」の樹形 「オオバマホガニー」と呼ばれる品種だが、 栽培木で残念ながら天然・巨木の風格は無い |
![]() 「マホガニー」の葉と果実 特有の形をした大きな実が面白い |
![]() 「マホガニー」の原木 このように巨大な原木は、古くからの在庫品以外は 殆ど手に入らなくなっている |
![]() 「マホガニー」の1枚板 今後は、栽培木への切り替えが必要となるが、 巨大な天然木と比較すると品質差は大きいとも… |
![]() 「マホガニー」の板材 材として優れているだけではなく、 磨くと光沢が出、年を経るとさらに味が出る |
![]() 「マホガニー」製のピアノ 高級車の木部、楽器などにも良く使われる |
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