予備知識に関してはここまで。
いよいよ「納得のいく外構づくり」のポイントについて…。
そのためには、「最適のプラン」を作成してもらうことが、大前提となります。
そこで、「最適プラン作成条項」を、分かりやすく列記しておくことにします。
「最適プラン作成条項」その1
* 家族の必要条項と、特別条例・地域特約事項の有無を明確に。
家族構成、各人の趣味・嗜好、高齢者の方の健康状況・・・などを、的確に伝えておいて下さい。それにより、絶対に盛り込まなければならない機能、スペースの処理方法などが、変わってくるからです。また、新興住宅団地等に関しては、特別条例、地域特約事項があれば、それも伝えて下さい(土地購入時に特別に指定を聞いていなければ、問題はありません)。
「最適プラン作成条項」その2
* 主要外構スペースの方角、宅地&道路面の段差、住宅の位置、等の敷地状況を示す。
敷地の状況を示すのは当然のことですが、難しく考える必要はありません。たいていは「敷地図」「住宅の配置図」があり、それを提示すれば問題ありません。しまい込んで見つからない場合は、ショップのスタッフが現場チェックと写真の撮影を行ない、資料を整えます。その時、方角などを補足して頂ければ充分です。
「最適プラン作成条項」その3
* 車の駐車台数と駐車条件を伝える。
まず、何台の駐車スペースが必要か。この時、車の車種、常時駐車しているか、夜と休日のみの駐車など止めていない時間が多いか、と言った状況も合わせて、伝えて下さい。屋外で最大の空間を必要とするのが駐車場。それだけに、このスペースをどのように処理するかで、全体のレイアウトが大幅に変わってくるからです。また、短時間しか駐車していないガレージスペースの場合は、多目的な利用方法を考えないと、大変な無駄をすることになります。
「最適プラン作成条項」その4
* デザインに関する要望を明確に。
a/全体的なデザインイメージ。
最近流行の「シンプルモダン」、明るい「南欧風」、バリ島のイメージなどに代表される「アジアンテイスト」、日本の伝統を伝える「純和風」、現代生活に日本の良さを取り入れる「新和風」、など、様々なデザインがあります。全体をどのようなイメージにしたいかを、プランの作成者に伝えることが大切です。
この時、店にある「施工例集」「プラン集」「雑誌」などの資料などを使えば良いわけで、家のデザインとのバランスも考えて下さい。
b/クローズ、セミオープン、オープン。
全体的なデザインイメージとも関係しますが、塀やフェンスで全体を囲む「クローズ」タイプ、門扉+一部分だけのフェンスと言った「セミオープン」タイプ、殆ど仕切りを作らない「オープン」タイプのどれが良いかを決めることも、大切なポイントです。また、プライベート保護、安全面とも関連し、塀、フェンス、ガレージ前のゲート等の希望も、あれば伝えて下さい。
「最適プラン作成条項」その5
* 「あなた」と「家族」のこだわりを伝える。
a/小物へのこだわり。
ネームプレート、ポスト、門灯、ガーデンライトは、特に大切なポイント。要望があれば明確に伝えて下さい。その他、どうしても使いたい小物がある、記念となる材料を使ってもらう、子供の手形を入れる、など、小さなこだわりこそ大切にして下さい。
b/材料、形へのこだわり。
小物だけではなく、門、塀、アプローチ、植栽、などの材料、部分的デザインなどのこだわりがあれば、それも大切なポイント。・・・で見た・・・を何としても使いたい。この様な夢こそ大切にして下さい。
c/趣味や生活環境、それに将来へのこだわり。
犬などのペットを庭で飼う、高齢者の方がガーデン作業を行うことが多い、大きな収納スペースが必要、趣味のスペースが必要、その他、それぞれの家庭が持つこだわりについても、的確に伝えて下さい。例え、予算の関係などから、今は何もしなくても、将来の希望も念頭に入れておくことが大切です。
「最適プラン作成条項」その6
* 予算の「すりあわせ」なくして、夢の実現は無し。
すでに「予算」の目安に関しては提示しました。これを参考材料の一つとして、プランの作成段階で、必ずおおよその「すりあわせ」をしておいて下さい。不安があれば、お客様から予算を提示しなくてもかまいません。打ち合わせの段階で、ある程度の値段に関する話し合いを行い、お互いにどの範囲の価格ラインにするか、意見調整してからプラン作成の作業に入ること。そうでないと、その後の調整だけで疲れてしまい、相互の不信感を生み出す要因にもなってしまいます。
新築外構の、[6つの最適プラン作成条項] |
家 族 状 況 |
宅 地 条 件 |
駐 車 車 種 |
デ ザ イ ン |
こ だ わ り |
予 算 調 整 |
細かなことを上げれば、きりがありませんが、以上のポイントを確認しながら臨むと、本当の意味で「お買い得」と言える「作品」を手に入れやすくなり、失敗の危険性も大幅に緩和されます。
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