◇コンテナの種類と選び方
栽培の出来、不出来は、コンテナ(栽培容器)によって大きく左右されます。植物にとって適切なコンテナはどのようなものか一緒に考えてみましょう。
コンテナとは、植物を栽培するために底に排水口を設けた容器全体をコンテナと呼んでいます。コンテナは、そのものが重すぎると、土をいれたときにかなりの重量となり、手に負えなくなります。
コンテナは見た目の美しさに惑わされることなく、栽培条件や植える植物の雰囲気にかなったものを選ぶことが大切です。コンテナの鉢の大きさは、サイズが小さいと速く乾いてしまいますし、大きすぎると、乾きにくく根腐れをおこしてしまいます。植物の大きさを考えて、手ごろな大きさを選びたいですね。
コンテナといっても、さまざまな物があります。大きく分けると、鉢、プランター、吊り鉢の三つに分けられます。鉢の中で、最近よく聞くのが、テラコッタ(装飾用素焼き鉢)です。
本来は、イタリア製の素焼き土器を指す言葉ですが、最近では素焼き鉢の代名詞として使われています。テラコッタは、明るい朱色がかった茶色をしていて、日本の素焼き鉢より高温で焼かれていて、装飾されたものからプレーンなものまで幅広く変化にとんでいます。テラコッタに比べて、日本の素焼き鉢は、通気性、透水性に優れているため、鉢土が乾きやすく、鉢内に空気が通るので植物の栽培には、非常に適しています。
プランターは、欧米で、もともと窓辺に置くためのウィンドウボックスとして扱われていた物ですが、日本では家庭園芸の代表的なコンテナとしてなくてはならない存在です。以前は白いプラスチック製のものが多かったですが、最近では、テラコッタ風の樹脂製のものもつくられています。木製プランターは風情があり、ナチュラルな雰囲気が楽しめますが、自然に風化するので、長期間の仕様には向きません。
吊り鉢や、壁掛け鉢は、外壁やフェンスに掛けたりするので、軽い物を選ぶとよいでしょう。どこに掛けるかを、あらかじめ決めてから、購入しましょう。掛ける為のハンガーや、金具も一緒に買っておくと便利です。
お花やさんに行くと、色とりどりの花苗がたくさん並んでいます。
いろんなコンテナをお花でいっぱいにしてみませんか。
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