◇鉢について3
今月は、鉢のウォータースペースについて、調べてみました。
ウォータースペースとは、鉢に土をいれ、植物を植えた場合、鉢土の一番上と鉢の一番上までに出来たスペースのことです。一般の草花で2〜3センチのスペースが必要ですが、アジアンタムやプテリス、タマシダなどのシダ類では、湿度を保つために4〜5センチのスペースをつくります。このように、充分なスペースをとっておかないと、水やりのたびに水が溢れ出し、鉢土には水がいかず無駄になってしまいます。
また、このスペースは鉢やコンテナ内に均一に水が浸透するため用土の水分状態が一定になり安定生育にも有効です。植物を植えるときに、植物に合ったスペースをとりましょう。
ウォータースペースの事はこれくらいにして、次に、最近、お問い合わせがあった中から、ポリポットの花の事をアドバイスしたいと思います。
問い合わせの内容は、「花鉢を買ったら、中にポリポットに植えられた株が入っていたのですがこのまま育ててもよいか?」ということでした。よくこのようにして、お店で売られていますが、ポリポットの底穴は中央に一つです。しかし、カバーとなっているプラスチック鉢と底穴の位置が合わないものがあります。この場合、ポリポットの底の部分を切り取って、そのままプラスチック鉢に戻して鑑賞するか、ポリポットから抜いて植え替えて育てます。
基本的に、いかに水はけを良くするかを考えていくといいと思います。又、市販の鉢花は土が少ないものもありますので、その場合、そっと植物を取り出して、底に水はけの良い土をたしてやると良いでしょう。根のはるスペースが大切なので、植物の上に土をたしても意味がありませんし、ウォータースペースが少なくなってしまいますからね。
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