◇かわいいミニバラを育てたい
大輪の豪華なバラをそのままぎゅっと凝縮したのがミニバラです。
華やかで艶やかなのに可愛らしい!花屋さんで見かけるとつい買ってしまいますね。
ミニバラは草丈が15cm〜30cmと短くわい性なので鉢植えに向いています。 花屋さんで買ってくると、たいていプラスチックの容器に入っています。せっかくなら、そのミニバラに合う容器に入れかえてやりましょう。素焼きのテラコッタの自然な風合いやアンティークな鉢は良く似合いますね。今の季節は花期にあたるので根を崩さずにそっと植え替えましょう。もし根を崩すと生育が停止してしまいますからね。
バラは丈夫で長く楽しむことができますし、お手入れ不足で行儀が悪くなっても、冬にせん定して整えると春には美しい姿でよみがえってくれます。ミニバラは花が終わった後、水不足になってしまうと葉が黄色くなって落ちることがあります。とくに成長がよくて枝を伸ばすタイプのミニバラには毎日まめなみずやりが必要です。乾かしぎみになっても株は枯れませんが、花が咲きにくくなります。一年草と比べて水やりが、より多く必要かもしれませんね。
肥料は油粕などの入った、固形の有機質肥料がオススメです。月1回株元に埋め込むように与えてください。さらに液肥は月2回ほど与えてください。
ミニバラは丈夫なのですが、アブラムシ、ハダニ、うどん粉病などの病害虫には要注意です。病害虫に悩む前に、スプレー式の薬剤で予防しておきましょう。又、装飾バークチップなどで表面をカバーしたりすると、水分の蒸発を抑えたりコガネムシの産卵を妨げます。コガネムシの幼虫は土の中で根を食べるので気を付けなければいけません。
ミニバラも他の花と同じで花柄をていねいに取りましょう。そのときにせん定も兼ねて、外向きの芽が出ている5枚葉のすぐ上を切ります。そうするとこの節から芽が出て育ちます。房咲きのものはひと房終わってからせん定してくださいね。
冬のせん定は、葉を全部はさみで落とします。そして込み合ったところの枝、細い枝を根元から切り落とします。そして全体がこんもりと丸くなるようにせん定します。伸ばしたい外芽のすぐ上で切るのがポイントです。
又、ミニバラは簡単に挿木で増やすことができます。秋から冬に根付きやすいものです。真冬に挿木したミニバラも翌春には可愛らしい花を咲かせます。親株が枯れてきたり老化が進んできたら株を再生してみるのもいいですね。
|