◇3月の芝生
3月になると気温の上昇が続き、天気が周期的に変わって雨も降りやすくなります。
冬枯れの葉に隠れて気づかないものですが、コウライシバの芽がゆっくりと動き始めています。
芝生が綺麗な緑色になるには、まだしばらく待たないといけません。
今の時期はどんな管理をすれば良いのでしょうか?
この時期に一番大切なのは、草取りです。越冬雑草が生長し始めるだけでなく、雑草の種の発芽もはじまります。シバの萌芽を助けるためにもこの時期の草取りが重要となります。それでも、チドメグサやシロツメクサが広がって除草が難しくなってしまったり、踏みつけたりしてシバが薄くなってしまったところは、芝生の張替えや補修をしておきましょう。
傷んだ部分を新しい芝に張りかえる場合、切り取った部分は土を20センチ以上深く取り除いて新しい目土(川砂、赤玉土、肥料などをブレンドした土)を入れて張り替えて下さい。掘り起こした土の再利用は病害虫が発生することがあるのでおすすめできません。この時期の刈り込みや水やりはいりませんが、あまりにも乾燥している場合は水やりをお願いします。肥料も必要ありません。この時期の肥料は逆に雑草を元気にしてしまうので気をつけましょう。
それから、芝張り後3〜4年経過していたら芝生を美しく保つために穴あけをましょう。芝は花壇や他の植え込みとは異なり、地下茎や根がびっしりと張り詰めます。土壌の水はけや通気性が悪くなってしまうので穴あけが必要です。穴あけは新しい根が発生する場所をつくることを目的としています。穴あけの道具もありますので園芸店をのぞいてみてくださいね。
それから穴あけと同様に、目土入れが必要です。新しい土を供給し、芝の表面を平らにすることができます。でもこの目土入れは芝の生育状況をみながら行います。一度にたくさんまかず少しずつ行いましょう。そして春の発芽直前のこの時期が最も適しています。4月の美しい緑の芝生を楽しみに今のうちにしっかり備えておきましょう。
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