◇造り素敵な香りに包まれて
秋になるとどこからともなくキンモクセイの甘い香りが漂ってきます。普段はけっして主張する木ではないのですが、毎年季節を告げてくれる香りです。毎日、植物の香りに包まれて生活できたらいいですね。
グリーンフィールドの庭でも季節によって素敵な香りを楽しむことが出来ます。お正月が過ぎ早春を迎える頃、沈丁花の白い花が高貴な香りを漂わせてくれます。そして、庭のあちらこちらから、水仙やムスカリが顔を出します。水仙の中でもジョンキルという種類は、とても良い甘い香りがします。ムスカリは「ムスクの香り」という意味です。春の花が咲くと花壇からもいい香りがします。私はフリージアの香りが大好きです。
新芽が出て若葉が美しくなる頃、バラの季節になります。モッコウバラの白い花からはスミレのような香りがします。つるバラのローラアシュレイやバレリーナからもほんのりとしたいい香りが漂います。ハーブも一番いい季節になってラベンダーは紫の花とともに独特な香りがして、ローマンカモミールはリンゴのようです。
春が終わって夏になると、西洋ニンジンボクが藤色の花を咲かせ、スーッとした香りを漂わせます。秋のキンモクセイの香りは言うまでもありません。冬になるとスイートアリッサムやネメシアなど、花壇からいい香りがして来ます。
これから香りの庭造りをされる方におすすめは、やはりバラです。バラの香りが素晴らしいのはもちろんの事、四季咲きのものは長く楽しめて色合いも多彩です。切花にして楽しめますし、庭の華やかさが違います。庭木としては黄色い花が咲くミモザやライラックもいいですね。ミモザは南仏では幸せを呼ぶ木として人気がありますし、ライラックは紫や白の花色が美しく香水の原料になるぐらいいい香りがします。
広い場所にはナンジャモンジャの木がおすすめです。5月ごろに、木全体を覆うように見事な真っ白な花を付け、清らかな香りがします。窓を開けるとそよ風が優しい香りを運んでくれる・・そんな庭は、私たちの気持ちをいやしてくれますね。四季折々の香りがする庭造りをしてみませんか?
|