◇樹々の植え付けの手順
暑い夏が過ぎ秋風が吹き、そろそろ木々を植えるのに適した季節となって来ました。
お家で木を植えるときの手順をご紹介します。
【植え付けのコツ】
植え穴は大きめに掘ります。深さ広さともに、根鉢の1、5〜2倍は必要です。堀り上げた土に堆肥や良質の腐葉土を充分に混ぜ込み、根鉢の地際が地面の表面より少し高くなるように高植えします。
水をたっぷり注ぎ根と土を密着させるようにします。
「水決め法」で植えていきます。
水決め法とは、土を70%位入れてから水を流し込み、土を溶かして、空洞を追い出して植えます。木をゆするなどして、周囲に十分に土がまわるようにします。水を入れ過ぎると水の引きが遅くなりますし、水が少ないと土が十分にまわりません。水の量は、少しゆすると溶けた土が見える程度が適量です。水が乾いたころに土を入れ足で踏むなどして固めます。そっと踏みます。
根がつくまでは必ず支柱をたて、苗を固定して風や雨で苗が揺らがないように助けます。小さな苗でも支柱は必要ですが、人の背丈ほど丈のある苗を植えるときは、特に支柱が大切になってきます。
支柱は八つ掛け支柱にしてシュロ縄などでしっかりと固定するのが望ましいですね。ただし狭い場所なら、八つ掛けでなくても安定するように支柱を工夫しましょう
“支柱”
支柱に竹やシュロ縄を使うのは見た目にナチュラルで何年か経つと自然に朽ち果てるからです。支柱で根を支えるのは2〜3年にしましょう。それ以上支えると支柱に頼って根を伸ばさなくなったりするからです。
“場所”
植えようと思う木の事をよく知りましょう。大きくなる木なのか、幅をとるのか5年後10年後、どのように生長する木なのか?水はけ、風通しが良くて、明るい土壌に植えてあげましょう。
植物は環境で全く変わってきます。日当たりが悪いと花が咲く木とて、花を付けません。風通しが悪くて、木々が茂りすぎると木が群れてしまいます。庭を良く見渡して、どこにどんな木を植えたら良いのか考えて植えてくださいね。
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